リファラル採用は受かりやすいと言われていますが、本当でしょうか?
そもそもリファラル採用という言葉になじみがありませんので、リファラル採用について簡単に説明をしていきましょう。
リファラル採用とは、今実際に会社で働いている人が知人や友人、元同僚などを紹介して採用活動をする方法で縁故や親戚とは違った新しい採用の方法です。

(引用:BIZREACH「リファラル採用とは?」)
インセンティブがある会社もありますので紹介をされる側も、紹介をする側も金品をもらえたりとメリットがあるのですが、実はヤバい注意点もありますので良い点ばかり見ないようにしてほしいと思います。
この記事ではリファラル採用が受かりやすい理由やメリット、ヤバい注意点などについて詳しく解説をしていきます。
リファラル採用が受かりやすい5つの理由を解説
リファラル採用は受かりやすいと言われますが、実際の調査で新卒採用の14倍もの合格率を誇っています。
紹介後、応募者の5人に1人が内定(20.0%)※新卒採用における平均内定率1.4%の14倍
(引用:TalentX「リファラル採用実施企業500社の実態調査にて判明」)
実際に今働いている人からの紹介ということで、採用率はかなり高いようですね。
また、リファラル採用を導入している企業も増えてきており、2020年と少し古い調査でも62%を超えています。

(引用:NHKニュース「新卒採用は内定者の”ツテ”で」)
なぜ、リファラル採用が受かりやすいのか?
その理由について書いていきましょう。
理由①:働いている社員の信頼と推薦があるため
働いている社員の信頼を推薦があるためです。
人を採用する時に「人柄」「経歴」「仕事のスキル」などを見ることが多いですが、面接だけで見抜くことは至難の業ですね。
しかし、紹介となると紹介者からの情報がありますし、変な人を紹介することはありませんのでその点においては安心できます。
また、紹介者のメンツもありますので、会社としても出来る限り不採用は避けたいという気持ちがありますので採用率は自然と高くなっていきますね。
理由②:採用担当者に紹介者が人柄やスキルを説明しているから
採用担当者に紹介者が人柄やスキルを説明しているからですね。
紹介者も知り合いや知人を紹介する時点で責任があります。
そのため、きちんとした人を会社に紹介したいという思いから、しっかりと採用担当者に説明をするケースが多いです。
紹介をした人の責任問題にもなりますので、紹介者を厳選している点はあります。
採用担当者としても事前に情報をもらうことができていますので、その点を含めて面接へ進むことになるのです。
理由③:会社の求める人材に最初からマッチしている
会社の求める人材と最初からマッチしているからですね。
会社も採用をするとなると、必要なスキルや必要なポジションで採用をかけることになります。
そのポジションや業務内容にマッチをした人を内部の社員に説明をすることになりますので、最初からミスマッチはないものと判断をされます。
最初から会社が求める人材とある程度マッチしている状態での採用となるため、採用に近づきやすいという点は大きなメリットだといえます。
理由④:採用コストが低く優秀な人材を獲得できるから
採用コストが低く優秀な人材を獲得できるからですね。
紹介会社と使うと、採用に年収の30%~35%程度はかかるといわれています。
そのため、年収400万円の人で約130万円、年収500万円の人だと約170万円かかることになります。
それと比べてリファラル採用の場合だと、相場は1~10万円程度のインセンティブという形で紹介者に賞与や臨時報酬という形で支払われます。
紹介報酬の金額は、業界や職種によって異なります。そのため一概にはいえませんが、およそ1~10万円程度の範囲で運用されていることが多いようです。
(引用:リクルートエージェント「リファラル採用のインセンティブ単価について」)
中には30万円程度のインセンティブを払っている会社もあるようですが、紹介会社と比べるとかなり安価に人を採用できるため、採用率が高くなります。
理由⑤:知り合いがいるため早期退職が少ないため
知り合いがいるため早期退職が少ないためですね。
知り合いがいるという点は大きなポイントです。
会社の良い点も悪い点も最初から理解している状態ですし、紹介者がいることで些細なことでも相談をすることができます。
そのように紹介者もサポートをしてくれますので、ミスマッチによる早期退職が防げますし、離職率が低いというデータもでています。
入社1年以上でも、求人求職サイト経由が14.9%であるのに対し、リファラル採用では5.2%です。 この結果から、リファラル採用は離職率の低下にも非常に有効だといえるでしょう。
(引用:東京スタートアップ法律事務所「スタートアップ企業がリファラル採用を導入する際のメリットと注意点」)
長期的に仕事をしてくれる人が、安価に。
また、紹介者の信頼と必要なスキルを持っているという点で採用率が高いのですが…実はメリットばかりではありませんので注意点についても解説をしていきますね。
リファラル採用を使うメリットとは?難しい現実もある
リファラル採用が採用されやすい理由についてまずは書きました。
次に気になるのが、リファラル採用を使うメリットについてです。
実際に仕事探すとなった際に、メリットがありますので紹介をしていきましょう。
会社の内情や状況を聞いてから入社できる
会社の内情や状況を聞いてから入社できます。
これは紹介者である知り合いの影響が多いと思いますね。
紹介者も誘うならば、良い点だけではなく悪い点も伝えるのが筋というものです。
実際に今の会社の中の状況を知ったうえで中に入ることが出来る点は大きなメリットだといえます。
入社後の相違が出来る限り減らせることになるのではないでしょうか?
紹介者が採用へ後押しをしてくれる
紹介者が後押しをしてくれます。
人事担当が迷ったとしても「あの人ができる人なんで」「逃すともったないですよ」と言ってくれます。
エージェントだと限られてしまいますが、実際に今働いてる人の声は大きいですよね。
最終的に採用まで後押しをしてもらえる点はメリットです。
入社することでお金がもらえることもある
入社することでお金をもらえることもあります。
リファラル採用は紹介者にも、紹介された側にもインセンティブという形でお金を支払う制度があります。
会社によって異なりますが、数万円~30万円くらいが相場となっていますね。
もちろん、入社して半年後などルールはありますが、入社をすることでお金をもらうことができるという点においては大きなメリットがあるといえるでしょう。
紹介者がいるので歓迎ムードで入社できる
紹介者がいるので歓迎ムードで入社をすることができます。
入社をした時点で知り合いがいるというのは大きなメリットですね。
すでに中に知っている人がおり、その人が仲の良い人ともすぐにつながることができます。
そうやってすでに内部であなたに対して期待をしている人が多いので、歓迎ムードとして相手をしてもらえる点は大きな魅力だといえますね。
大手の会社へ転職ができる可能性もある
大手の会社へ転職できる可能性もあります。
本来ならば入社ができないような大手の会社がありますが、知り合いの紹介で入社ができるチャンスを手に入れられる可能性があります。
これはあなたのスキルと紹介者次第とはいえますが、紹介をしてもらえたら大手に入社ができるかもしれません。
それくらい大きなメリットがあると思っておきましょう。
リファラル採用はやばい?受かりやすいけど注意点もあり!辞めると気まずい
ここまではリファラル採用のメリットや採用率の高さについて書いてきました。
良い点ばかりお伝えしていますが、実はメリットばかりではありません。
実はリファラル採用を実際につかって「ヤバい」と感じた人もおり、メリットばかりではなくデメリットもあるのでその点について書いていきましょう。
紹介者がいるためすぐに辞めたいと思っても辞められない
紹介者がいるのですぐに辞めたいと思っても辞められません。
入社をしてから「違った」「しんどい」と感じてしまうことがあるでしょう。
しかし、すぐに辞めたいと思っても紹介者の手前なかなかやめられないというのが本音です。
転職をしたいと思ってもすぐにできないため、リファラル採用をつかうことにより、その会社に縛られてしまうことになるのです。
紹介者と仲が悪くなると気まずい雰囲気になる・お金目当てもある
紹介者と仲が悪くなると気まずい雰囲気になります。
そのため、紹介者にはずっと気を使い続ける必要がありますし、思うことがあったとしても言えないようになってしまうかも。
また、紹介者と紹介をされた側という立場がずっと変わることがありませんので、その人との仲次第ではしんどくなる可能性もありますね。
紹介者の中にはインセンティブ狙いで紹介をしたら終わりという悪徳な紹介者もいます。
そのため、甘い言葉ばかりに騙されないようにしっかりと見極めることは大事ですね。
仕事で結果を残せないと残念がられる
仕事で結果を残せないと残念がられます。
リファラルで採用をされているため、即戦力として求められているのは当たり前ですよね。
しかし、そこで結果を残せなかったり、思っている以上に仕事が出来なかったりすると残念がられて終わってしまいます。
リファラル採用となると期待も大きくなるので、そのギャップを埋められるかはとても難しい問題だといえますね。
受かりやすいと思っていて落ちることもある
受かりやすいと思っていて落ちることもあります。
リファラル採用は冒頭でもお伝えしたように、新卒と比べると採用率は14倍にもなります。
しかし、中にはスキルのミスマッチや、人事も聞いていた話しと違うという理由で落ちてしまうこともあります。
そのため、リファラル採用で試験と受けるとなっても、自分自身も見極める姿勢は大事だといえます。
給料や待遇面で違うことがあっても言いにくい
給料や待遇面で違うことがあっても言いにくいですね。
思うことはあったとしても…実際には伝えにくいです。
給料面や待遇面が思っていたよりも悪かった際に、エージェントならば交渉をしてもらえますが紹介だとなかなか言い出せず我慢を求められるケースもあります。
【結論はエージェント】リファラル採用とどっちが良い?受かりやすい罠
リファラル採用はメリットも多いですが、実はヤバいデメリットも多々あります。
紹介ならば好待遇な転職ができると思っていても、実はそんなことはないなんてことも普通にありますね。
リファラル採用は人間関係のトラブルが特に多く「紹介者と紹介された側の関係の悪化」「紹介者と社員の悪化」「紹介者と紹介された人が同時に退職」などがあります。
転職をするならば気持ちよく仕事をしたいと思いますので、トラブルをさけるためにもエージェントを使って仕事を探す方があなたの未来にとっても良い選択だといえます。
その点でリファラル採用よりもエージェントを使うメリットについて書いていきましょう。
入社後のトラブルを避けることができる
入社後のトラブルを避けることができます。
エージェントは紹介をする会社との信頼で成り立っている仕事ですので、入社から入社として数か月程度はしっかりとサポートをしてくれます。
特に給料面や待遇面においてはトラブルになりかねませんので、しっかりと対応をしてくれます。
それも、書面で出してくれますので「後から違うかった」「話しとちがう」というトラブルは避けられますね。
相談や条件交渉を担当者が代わりにしてくれる
相談や条件交渉をしてもらうことができます。
入社をする前に条件面で交渉をエージェントはしてくれます。
そのため、入社の前に気になることはすべて伝えることで、不安を解消して入社をすることがエージェントの場合はできますね。
これがリファラル採用だと伝えることもできませんので、そこ点は大きな差があります。
せっかく転職をするならば後悔なく、長く仕事をしたいという思いが強くありますのでそれを叶える上でもエージェントの方が確認をしてもらえますね。
もちろん、条件面で合わないならば「断る」という選択肢も持つことができます。
退職すると気まずいのでリファラル採用は賛否あり
退職をすると気まずいです。
これはリファラル採用の場合は特にあります。
入社をしたけれども転職をしたくなることは誰だってありますし、人間関係、条件面などに相違があるため辞めたいと思うことだってあります。
これもエージェント経由ならばすぐに転職活動ができますが、リファラル採用だと紹介者がいるためすぐに言い出せないこともあります。
リファラル採用は一見良さそうに見える紹介制度ですが、デメリットも多い点は理解をしておきましょう。
リファラル採用は受かりやすいのまとめ【エージェントでトラブルを避けよう】
・リファラル採用が受かりやすい理由
・リファラル採用のメリット
・リファラル採用のやばい注意点とは?
・リファラル採用よりもエージェントの方が良い
以上のような内容でお届けしました。
リファラル採用は一見良さそうに見えるは紹介制度でメリットもありますが、実はデメリットも多いです。
やはり紹介者が知り合いや友人という点で、人間関係のトラブルが特に多いですね。
そもそも転職は仕事をしてスキルアップやキャリアアップのためにするものですので、転職をするならば第三者であるエージェントを活用するほうがトラブルも避けられメリットも多いと言えるでしょう。
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