転職先が決まってから退職を伝えるのは裏切りだなんて言われています。
私も実際に転職活動をし、次の行き先が決まってから退職を申し出た経験があり「裏切りだ」と言われたことがあります。
もちろん、そのようにとらえる人もいますが、そのやり方の結論をしては裏切りではなく賢い方法だったといえます。
実際にPRTIMESのデータを見てみると約71%の人が上司に退職を伝える前に転職活動を行っているというデータがあります。
そのため、退職を申し出る前に転職活動をするのは「当たり前の行動」ですし、それが出来る人は賢い人だといえますね。

(引用:PRTIMES「社会人の71%が上司に退職を伝える前に転職活動を始めていると回答」)
しかし、中には「裏切りだ」と思う会社の上司も多いようです。
この記事では転職先が決まってからの退職が裏切りだと言われる理由や、先の転職先を決めておくワケ、退職の正しいやり方など詳しく書いていきます。
20代・30代でも年収750万円以上を目指す転職エージェント
転職先が決まってから退職は裏切りだと言われる5つの理由
転職が決まってからの退職が裏切りだなんていわれています。
これについては会社や上司の考えによる影響が大きいです。
そんな風に言われる理由について書いていきましょう。
理由①:退職をすることが前提の話しとなる
退職をすることが前提の話しとなるためですね。
退職をする前に「辞めようと思っている」と相談をして、理由によっては対処をするということも上司はできます。
しかし、次が決まってしまっていると引き止めはできません。
「いつ辞めるか?」だけの話しになってしまいますので、対応のしようがない状態となります。
会社としても「辞めることが決まった」状態となるため裏切りだなんて思われてしまうんですよね。
理由②:相談もなく転職先を決められたことがショック
相談もなく転職先を決められたことがショックです。
上司からすると転職を考えるくらいならば相談をしてほしかったというのが本音です。
しかし、転職をした側からすると「この会社ではダメだった」「相談できる仲ではなかった」という理由から転職を決意したのです。
ショックを上司が受けるのは勝手ですが、一方的にショックだったというのは話しが違うかなと思いますね。
理由③:急に辞められて困る
急に辞められて困るので裏切りだなんて言われてしまいます。
転職先が決まっているということは、有給消化も含めて数か月以内に会社を去るということです。
そのため、急に人員がいなくなり穴埋めをしなければなりません。
採用をして人を確保する必要がありますので、急に辞められても本当に困ってしまうのです。
理由④:上司の評価が下がる
上司の評価が下がることになります。
部下の退職によって自分自身の評価が下がります。
これは上司の都合なので、こちらからすると知らないことですが上司にとっては部下を辞めさせたという実績を残したくないんですよね。
そもそも、上司の評価が下がるから裏切りだなんていわれることに対して言われる筋合いなんてありませんがね…
転職をしてよかったと思える会社ではないでしょうか?
理由⑤:優秀な人ならば売り上げが落ちることが想定される
優秀な人ならば売り上げが落ちることが想定されるためです。
優秀な人ほど売り上げをもっています。
その売り上げが一気になくなる可能性があるため会社としても辞められたら困るのです。
しかし、優秀な人ほど次の仕事が決まりやすく、場合によってはヘッドハンティングをして採用が進んだケースだってあります。
そんな風に優秀な人は良い会社があればすぐに行動に移すケースもあるのです。
【裏切りではない】転職先が決まってからの退職を伝えることを賢い人がみんなするワケ
転職先が決まってから退職を伝える。
この方法は最も賢く、最も効率的なやり方なのですが、なぜみんなそうするのでしょうか?
時には感情的になり「辞めてやる」と、次を決めずに辞めてしまうケースもありますが、それは最悪な結果を生む可能性があるからです。
その理由について書いていきましょう。
転職先を決めておけば引き止めがない
転職先を決めておけば引き止めがありません。
「辞めます。次も決まっています」と上司も言われてしまうと、それ以上はどうしようもないためですね。
例え引き止めをしたとしても次が決まっている以上、なかなか残りますとはならないためです。
「辞めないでほしい:「君がいないと困る」と言われても次が決まっていればドライに「難しいです」と伝えられますので、次を決めてから退職を申し出ましょう。
【リクルートエージェント】 ➡ 業界最大級の非公開求人数と転職支援実績による高いマッチング力
【ビズリーチ】 ➡ 即戦力人材向けに優良企業やヘッドハンターから直接スカウトが届くハイクラス転職
【リクナビNEXT】 ➡ 豊富な求人情報と、使いやすい検索機能や応募管理ツールを提供し、転職活動を効率的にサポート
退職をする意思をしっかりと示せる
退職の意思をしっかりと示すことができます。
次が決まっているということは「退職をします」「心は変わりません」と決めているということです。
その気持ちが伝わりますので上司も「わかりました」としか対応ができません。
辞める理由などは聞かれると思いますが、立つ鳥跡を濁さずという言葉がありますので本音は伝えずに建て前だけで伝えるようにしておきましょう。
収入を心配することなく仕事が探せる
収入を心配することなく仕事が探せます。
実は先に転職先を決めておくことの最大の理由はこの収入です。
こちらにPRTIMESのデータで「働きながら転職活動をしたほうが良い理由」のデータがあり金銭面、精神面、キャリアという点が上位にきています。

(引用:PRTIMES「「働きながら転職活動」と「辞めてから転職活動」どっちがいい?経験者500人アンケート調査」)
退職をしてから転職活動をしようという方もいますが、転職先が決まらないと採用を勝ち取ることを急いでしまい悪い条件でも転職をしてしまいます。
また、会社側も仕事が決まっていないのならば…と足元をみて条件を悪くするケースもあります。
転職が決まっていないと条件が悪くされる可能性もあるため、仕事をしている状態で転職活動をして決めるほうが心も余裕ができ、焦って決めることもないです。
そのため、転職は退職をする前に決めておき、間をあけずに勤めるほうがリスクがないのでおすすめです。
納得いく転職先を決めることができる
納得いく転職先を決めることができます。
退職をしてしまってからの転職で、なかなか採用が決まらないと金銭面と精神面で追い込まれるケースがあります。
「決まらないとヤバい」「今月でお金が尽きる」となりますので、そうならないためにも転職先は退職をする前に決めておきたいものです。
働きながら転職活動をする方法の多くは転職サイトを使っていますね。

また、ハローワークも求人が豊富にありますが、転職サイトや転職エージェントを使う方が良いです。
ハローワークの闇についてはこちらの参考記事を見てください。
転職先との条件交渉が進めやすい
転職先との条件交渉が進めやすいです。
例えば、給料交渉についてですが転職先と話す際に「以前のお給料はいくらですか?」とよく聞かれます。
この質問は以前の給料と変えないようにという配慮と、欲しい人材であればそれよりも高くして来てもらおうという意図があります。
このときに退職をしていなければ、転職先の会社としては下げることが難しいですので以下のようになります。
しかし、すでに退職をしてからの転職活動だと…
このように、転職先のお給料も今の仕事があるという保険があるかないかで、提示をされる金額も変わります。
お給料や転職先が決まらない精神面の焦りもあるため、妥協をして決めてしまうこともあるのです。
そのため、退職をする前に転職先を決めておく方がメリットが多いといえますね。
私も精神的にしんどすぎて退職をその場でした結果、あとから転職先を決めたことがありますが、退職をしてから転職活動をすると条件面は間違いなく足元を見られます。
また、収入も途絶えてしまうため転職活動を焦ってしまいがちとなりますので、どうしても妥協をして決めてしまいます。
その後は転職活動をしてから退職を伝えるようにしていますが、そちらの方がリスクもなく安定して条件面で決められますのでメリットは大きいですね。
退職を伝える時に転職先は言わない方が良い!しつこく聞かれるのはなぜ?
退職を伝える時に大事なことは「転職先を言わないこと」です。
なぜかという点について3つの理由を書いていきますね。
会社の上司などがしつこく聞いてくるワケついても解説をしていきましょう。
次の転職先に悪い噂を流される可能性がある
次の転職先に悪い噂を流される可能性があります。
会社によっては次へ行く会社の印象を悪くしようと噂のようなことを伝えるケースがあります。
それにより入社が決まっていたのに退職になってしまう…なんてこともあるのです。
同じ業界だとトラブルになるケースもあるため、次へいく転職先は誰にも言わない方が良いですね。
転職先を興味本位で知りたい
転職先を興味本位で知りたいだけかもしれません。
転職先を聞いて「こんな会社か」「ここにいるほうが良いのに」など言って転職者のことを認めたくないだけですね。
会社がしつこく聞く理由にはこんな風に転職先を興味本位で知りたいだけのケースが多くあります。
また、上司は転職されることが気に食わないため、次の会社と取引をしたくないなど感情で動いてしまいがちだといえますね。
取引先になる可能性もあるため知っておきたい
取引先になる可能性もあるため知っておきたいケースもあります。
もし、転職先が大手であったり、大口の取引先ならば転職をする際の対応もよく考えなければなりません。
そのようにどこかで会ったり、話しをしたりする可能性があるため慎重に対応をするようにしたいのです。
相手が上になる場合には、退職に対して文句を言ったりはしない方がよいですので…
転職が決まってから退職までの注意点!裏切りものと言われても無視
転職が決まってから退職までに気を付けるべき注意点があります。
間違ってしまうと裏切り者と本当に思われてしまうため注意をしましょう。
周りの人へ退職をすることは自分からは言わない
周りの人へ退職をすることを自分から言わないようにしましょう。
退職をすることを決めたとしてもいきなり伝えるのはダメです。
それも同僚や先輩、後輩など身近な人に対しても自分からいうのではなく、上司から発表があるまでは黙っておきましょう。
「辞めるんですよ」と自分から言いたい気持ちはわかりますが、それは揉める元となりますので避けておきましょう。
会社の愚痴や文句を言うことは避ける
会社の愚痴や文句をいうことは避けておきましょう。
辞めるとなったらなんでも言ってもよいものではありません。
会社はこれからも続いていきますし、残る人はそのまま仕事をしていくのです。
そのため、あなたがいろいろと思うことはあったとしても、会社の愚痴や文句を言うことはやめておきましょう。
次の転職先も誰にも言わない
次の転職先を誰にも言わないことです。
転職先を伝えると、結果として上司などに知れ渡り、最悪連絡をされることもあります。
そのようなことを避けるためにも、退職のギリギリまではどこにいくかも言わないことが大事ですね。
転職先を伝えたとしても何も生まれませんし、意味もありません。
できれば言わないまま去る方がスマートだといえます。
同僚や後輩を一緒に転職に誘わない
同僚や後輩を一緒に転職に誘わないことですね。
良かったら一緒に辞めます?など絶対に言ってはいけません。
転職をすることはあなたが決めたことですが、それを他の人にも強要することは間違っています。
また、一緒に転職へ誘うことでマイナスになることも十分に考えられます。
残る人のことも考えて行動をするようにしてください。
あなたの業務は誰かに必ず引継ぎを行う
あなたの業務は誰かに必ず引継ぎを行うようにしましょう。
引継ぎはとても大事で、退職後に連絡が来ても困りますし、あなたにとってメリットは何もありませんね。
そのため、引継ぎは必ず行うようにしましょう。
私も退職をするときは上記の5つは徹底していましたし、引継ぎについてはエクセルでデータを作り、システムのやり方については画面録画をして動画でおいてきました。
それくらい対応をしておけば連絡はきませんでしたので、引継ぎはしっかりと行うようにしましょう。
円満退職の流れ5ステップ!転職先が決まってから裏切りと言われても無視!
円満退職をすることはやはり理想です。
転職先を決まってから退職を申し出ると裏切りだなんて言われますが、それでも対応はしておくしかありません。
せめて、きれいに辞められるように退職までの流れについて書いていきますね。
ステップ①:退職の意思を伝える準備をする
退職の意思を伝える準備をしましょう。
転職先が決まったら、退職を申し出て退職日を決めなければ次の転職先へ行く出社日を決めることができません。
その意思を伝えるために、日程を考えましょう。
退職を伝えるのは直属の上司となるので、時間をとってもらい話しをしてくださいね。
ステップ②:会社の就業規則を確認し退職に問題ない時期を決める
会社の就業規則を確認して、退職に問題ない時期を決めるようにしましょう。
法律では2週間前に退職を申し出たら辞められると書いてありますが、そんな簡単にはいきません。
辞めるにしても時期はとても大事ですし、会社の就業規則には50日前など期日が書いてあるケースもあります。
最低でも就業規則に書いてある期間は在籍をするようにしておき、引継ぎをしっかりと行うようにしましょう。
また、プロジェクトなどを担当しているならば、その終わる時期や問題ない時期をしっかりと考えて日程を決めるようにして下さいね。
ステップ③:規則に沿った退職日を設定し退職願を用意する
規則に沿った退職日を設定し退職届を用意するようにしましょう。
上司に退職届を記載する際に退職日を設定しておくことが大事です。
退職届の内容は以下の通りで、テンプレートで記載をすればOKです。

(引用:doda「退職願・退職届の正しい書き方 テンプレート・手書き例文・封筒の見本あり【社労士監修】」)
白い封筒、便箋を使って丁寧に書くようにしましょう。
退職を申し出る時は「退職願」を書いて、退職日が決定をしたら「退職届」を記載しますので、その流れを把握しておいてくださいね。
ステップ④:直属の上司に退職の意思と退職願を提出する
直属の上司に退職の意思と退職願を提出しましょう。
あなたの直属の上司に「お話ししたいことがある」と伝えるようにして時間をとってもらいましょう。
その際に「辞めさせていただきたい」と退職願をセットで伝える、渡すようにしてください。
理由などを聞かれると思いますが、そこは本音はあまり言わず…建前で済ましておく方があとで揉めなくて済みます。
ステップ⑤:感謝の気持ちは忘れずに引継ぎを行う
感謝の気持ちは忘れずに引継ぎを行うようにしましょう。
辞めることにおいて、会社に不満を持って辞めるケースもあるかと思いますが、雇ってもらった恩や育ててもらった恩はありますので、感謝の気持ちは持っておいてください。
その際に引継ぎなどは問題なく行うようにしましょう。
転職先が決まってから退職は裏切りのまとめ【転職先は伝えない】
・転職先が決まってから退職は裏切りだと言われる5つの理由
・【経験者が語る】転職先が決まってからの退職は裏切りではない!やり方が賢いワケ
・退職を伝える時に転職先は言わない方が良い!しつこく聞かれる時の対処法
・転職が決まってから退職までの注意点!裏切りものと言われても無視
・円満退職の流れ5ステップ!転職先が決まってから裏切りと言われても無視!
以上のような内容で記事を書いてきました。
転職先が決まってからの退職は裏切りだなんて言われますが、当たり前のことであり裏切りでもありません。
それくらい今の会社を辞めたい気持ちが強かったという理由で退職を申し出ていますので、賢くスマートな方法であったといえます。
転職先を決めずに退職すると収入面、転職先が決まらない、キャリアの停滞など問題も多いため転職をするならば在職中にするようにしましょうね。
コメント